地球上に0.8%しか存在しないと言われている炭素こそが、

人類の歴史と言っても過言ではない、

文明は炭素によって出来ていると言ったら驚かれるだろうか?


そんなバカなと思ったら佐藤健太郎氏の『炭素文明論』をぜひ読んでみて欲しい。


炭素で人類の文化はいかに豊かになり、

炭素を巡って争いが起き、時代が創られ 

そしてこれからの未来も炭素に掛かっているかに唖然とするだろう。


例をあげると、

エネルギー源のデンプン、誘惑のグルタミン酸、砂糖、大航海時代を呼んだ香辛料

嗜好品の王様カフェイン、ニコチン、エタノール(酒)、

そして戦争や世界を変えたニトロ、石油!

そしてこれから注目のカーボンナノチューブやメタンハイドレード!


まさに王様、文明や歴史そのものである。

何故炭素はこうも特別なのだろうか?

それは炭素が小さく平凡だからであると言う。

小さくて中性で4本の結合子を持つため自由自在、

現在人工的に作られる化合物7000万種類!の約8割は炭素化合物だという。


炭素という視点で世界の歴史を切り取る事で、

世界の見え方が変わって来て、

そしていろいろな知識が炭素だけに有機的に結びつく(すいません)

知的興奮にあふれた本です。それでいて読みやすく、ユーモアにあふれて読みやすい。

かなりお勧めです!是非読んでみてください!